フランスでの稽留流産手術@キャトル・ヴィル総合病院

フランンスでの稽留流産、そして手術までの記録

前回の記事で、薬による排出までの記事を書きましたが、 結果的に薬で全て排出はできず、摘出手術をすることになりました。

時系列記録

ざっくりと①〜⑨まで5ヶ月かかりました。

①4/20 薬での排出

②5/15 エコーで確認、まだ排出できていない  5/15 ラボで血液検査、結果自然排出を期待して約2ヶ月待機することに

③6/28 エコーで確認、まだ排出できておらず摘出手術決定

④7/4 手術する病院での初回診察

⑤7/21 内視鏡検査

⑥7/25 麻酔科医との面談

⑦7/26 血液検査

⑧7/27 手術

⑨9/13 手術経過観察、内視鏡検査→問題なし

手術はキャトル・ヴィル総合病院(Centre Hospitalier des Quatre Villes)で受けることになりました。 (トラムT2のParc de Saint-Cloud駅から行きましたが、かなり坂道が多いです。)

①4/20 薬での排出、その後

4/20に薬を飲んで、4/25以降10日間ほど強めの腹痛がありました。(この時期が一番痛かった..。)

②5/15 エコーで確認、自然待機することに

まだ2センチ大のものが残っていたので、 先生の指示のもとその日のうちに血液検査をしにラボへ。 結果、数値は問題なかった為2ヶ月ほど自然排出を待つことになりました。

③6/28 エコーで確認、手術決定

自然待機から1ヶ月半経った頃、まったく排出される予兆がなかった為、予定より少し早めに受診。 エコーで確認したところやはりまだ排出できていなかった為、キャトル・ヴィル総合病院での手術が決定しました。

Douieb先生から連絡先を教えてもらい病院へ電話で予約をしようとしたところ、なんと早くても初診は2ヶ月後とのこと… さすがに2ヶ月先は困るので、Doctolibを見てみたところ、奇跡的に直近で1日空きがあり予約ができました。 なぜ電話予約とDoctolibでの空き状況が違うのかは謎です..。

(余談ですがまったく病院の空き日と同じ日に歯医者の予約をDoctolibで入れており、 重複で病院が予約できなくなってしまっていたので、急ぎ歯医者へ電話で予約キャンセルをお願いしました。 なぜ電話かというと、Doctolibのサイト上でキャンセルできる期限を過ぎており、 歯医者側でDoctolib上のキャンセルを消してもらうしかなかったためです。 その間に病院の空き日が取られないかとめちゃくちゃ焦りました。)

④7/4 キャトル・ヴィル総合病院初回診察

担当医との面談の前に秘書の方に紹介状等書類を渡しました。 この時、②で行った血液検査の結果を印刷し忘れていたのですが、データで送信して病院側で印刷していただけました。

(ただ、この血液検査が5月時点での結果だった為、手術前日にもう一度血液検査をするよう呼び出されることになります。 5月に受けたことは伝えていたつもりでしたが、直近の結果ではないことを秘書の方か担当医にしっかり伝えた方がよいかと思います。)

担当医との面談では、ややうろ覚えですがこれまでの流れを時系列で簡単に説明したと思います。 そして、今後の手術までの流れや内視鏡では生理食塩水を流し入れる為、生理痛に似た腹痛が起こることなどを説明してもらいました。

⑤7/21 内視鏡検査

内視鏡検査の前に検査着、キャップ、足カバーを渡されるので個室で着替えます。 検査着ボタンがを後ろにくるように着て、ブラはしたまま、もちろんパンツは脱ぎます。 足カバーは裸足で履きます。

自分の持ち物は暗証番号が自分で設定できるロッカーに入れ、呼ばれるまで個室で待機しました。 検査室では、自分が寝ている横に痛みを和らげる呼吸を教えてくれる要員?の方がいらっしゃり、 その方がこうやって鼻から吸って口から吐いてね〜など教えてくれます。 始まるまで雑談してくださったり、みなさんとても優しかったです。

⑥7/25 麻酔科医との面談

手術当日の流れ、当日の飲食はダメ、前日と当日にシャワーを浴びる、などなどの説明を受けました。 ただ、この面談の3,4日前に帯状疱疹にかかってしまい手術当日も抗ウイルス薬を飲まなければならなかったので、 その旨を伝えたところ、少しの水ならOKとなりました。

(そもそも帯状疱疹のまま手術してOKなのか、という話は、 今回手術した病院、そして処方してもらった病院に相談はしており、結果的に手術の方が急を要するのでそのままGOとなりました。)

⑦7/26 血液検査

これで手術まで万全!と思いきや、手術前日に麻酔科医の方から電話でやっぱり新たな血液検査が必要だから来て!ということで病院内にあるラボへすぐ向かいました。 予約票はなかったので、麻酔科医の方の名前を受付で告げればOKでした。

血液型がRHマイナスかどうかも確認されたので、それも把握しておいた方がよいです。

⑧7/27 手術

以下手術当日の流れです

9:30	指定場所に集合。
	受付にて、書類の提出や口の中に取り外すものはないかなどの話。
	手術着へ着替えて、一旦待合室で待機。

10:30	別の手術を受ける方と手術ブロックの階へ移動、待機。
	点滴?ルームのような場所へ移動し、ストレッチャーへ。
	静脈注射(これが一番痛かったかも)をしてから、執刀医と麻酔科医から手術の説明を受けました。
	ストレッチャーで手術室へ移動し、マスクをされてからは意識がなくなりました。
	そして手術後、再度別室で眼を覚ましました。このあたりはほとんど記憶なく、覚えてないです。

12:45	ストレッチャーで個室へ運ばれ、家族と合流。(このときめっちゃ寒かったです)
	意識は完全に戻ってませんでしたが、しばらくして執刀医から説明を受けました。
	しばらく個室で休憩し、軽食(リンゴジュース、ヨーグルト、硬めのパン、コーヒー)をいただきました。
	個室にいる間に4回ほど血圧を計測。

15:40	個室を退室。	

当日、他に手術を受ける方も多く、開始時間が予定よりもだいぶ遅くなりました。

持ち物に関しては、病院側から指定はありませんでしたが、 柔らかい羽織スリッパを持っていけばよかったと思いました。 手術後ものすごく寒かったのと、個室でトイレに行くときにいちいち靴を履くのが少し面倒だったからです。

手術後の休憩をする個室と軽食

術後に関してですが、 術後1週間は数日子宮収縮の痛みがあったのと、 1ヶ月後の生理予定日に残留していたものがドッと出てきたことで、普段より重めの生理痛がありました。

⑨9/13 手術経過観察、内視鏡

前回⑤と同じ手順で内視鏡検査をしました。 結果、特に問題なしということで一安心。 検査後、先生から所見と手術で摘出したものの分析結果を書類でいただき最後の診察を終えました。

薬での排出を試みてから約5ヶ月、長かったですがなんとか一区切りつきました。

請求書は、約3ヶ月後に自宅に送られてきました。 日本の手術費用と比べると驚愕の安さだったので、フランスの医療に感謝です。

全体的な感想

担当してくださった先生や受付の方など、みなさんとても優しかったので、この病院で良かったです。 会話面については、麻酔科医の方のみ英語が堪能でしたが、他の先生との会話は基本フランス語でした。 私自身フランス語会話レベルはB1程度ですが、事前に言いたいことなどを考えて、なんとか会話はできたと思います。

あとは、正直手術と帯状疱疹のダブルパンチは結構きつかったので、手術前の体調管理にはより気を付けた方がよいと学びました..。

長々書きましたが、この記事がいつか誰かのお役に立てられたらと思います。それでは!

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